第10回「弓への挑戦」

第10回「弓への挑戦」
平勲氏(烈アーチェリークラブ)

氏は下半身付随で車椅子での生活である。 車椅子バスケットは頭を振るから嫌いだという。身体に障害をもちながらも「美」を求めてやまない。氏はきり絵のプロでもある。国際大会の経験から欧米には 選手より若いコーチがいるという話。そして、よくしゃべるし、底ぬけに明るい。健常者の私たちの方が根暗な感じを持った。何にでも興味を持ち一生懸命に生 きているということが、これほどまでに人間を明るくするのだろうかと考えさせられた。

(第10回・1988年10月・山中湖)