第3回「文化の喜びを皆のものに」

第3回「文化の喜びを皆のものに」
玉井徳子氏(統一劇場)

玉井氏は「あんちゃん」の公演をとおして劇団運営としての経験を話された。地方公演を組織するには準備のために事前に100人くらいの人と会うこと。一方的に与えられる喜びでなく、観客自身も舞台を創っているという一体感が観客も身を乗り出してくるような舞台となる。

このような関係を大事にしていること、そのためには人を信じ、人間の可能性を信じて、一人よがりになってはならないことなど、私たちがクラブを組織したり、運営したりするとき、集団にかかわりあううえで示唆に富む話であった。

(第3回・1981年10月・山中湖)