第8回「ドーバー海峡泳いじゃった」
第8回「ドーバー海峡泳いじゃった」
大貫映子氏(日本で初めてのドーバー海峡横断者)
ごく普通の女性が知り合いや仲間の広がり と励ましによって、ドーバー海峡横断をなし遂げた。ドーバーに行ってみたら他にも仲間がいて、さらに仲間が広がった。必死で泳いでいる最中も伴走の船の船 頭さんたちが励まし皆が応援してくれた。そのことの意味を理解しているからこそ、失敗しても成功しても励ましがあり、喜びや悔しさを共有できる。意味を理 解していない人は失敗すると批判ばかりする。一回目のチャレンジで失敗したとき、日本では“残念だったですね”となぐさめられ、イギリスでは“次はできる よ”と励まされた、という。
自由にのびのびとごく自然に肩肘はらず。新しいことを発見した楽しさ、仲間や友達が広がった喜び、新しい挑戦は新たな何かがある。その発見が楽しいから新しいことをやってみる。そんな自然流アドベンチャーの世界を実に自然に話された。
(第8回・1986年11月・山中湖)