第23回 のびのび剣道学校(2001.09.22-09.24)ご報告

今回の剣道学校の参加者は39名。そのうち、3分の1が初参加という大変嬉しい参加状況となりました。緊張感の中にもフレッシュな印象を受ける学校となりました。また、浅見裕先生も参加され、皆と等しく話し合い、剣を交えてくださいました。

●実技コースは4つ。
1.初級班(坂上康博)
2.中級班(加藤明)
3.上級班・防御カサの理論(浅見裕)
4.指導法(伊藤勝夫)
*それぞれ( )内の者中心に皆で議論、思考しました。

●記念講演は鈴木眞哉氏の「刀と首刈り」。
日本刀の武器としての特異性などを語っていただき、大変興味深く耳を傾けることが出来ました。

そして議論は3組に分かれて。
1.先の鈴木氏の講演を受けて(坂上)。10名参加。
2.8段への道(浅見)。小冊子などを使いながら。20名参加。
3.剣道界あれこれ。フリーディスカッション(加藤)。5名。
*こちらも( )内の者中心に話し合われた。

●特筆点
・柳川の女性が「剣道形と剣道技術の違い」について疑問を感じていたこと。
・中1生で、剣道日本を見て名古屋から一人参加。勝てない、部活についてなどポツリポツリと胸の内を明かしてくれたこと。
・道場経営をされていて、今回『剣道の思想』をお読みになって参加してくださった福島相馬市の方。
もちろん全ての方が深い想いを持って参加してくださったのではあるが、特に気にとまった。

●今後の課題などとして。
1.来たとき、帰るとき「何が分かり、できるようになったのか」カルテのような診断票が必要ではないか。
2.もはや世界的に常識となったオープンスクール形式をとるべきではないか。すなわち、中・上といったレベルで分けるのではなく、課題内容でグループを分けるべきでは。そして、各自が持ち帰って実践する構図を。
3.宿泊施設としていた「サウスアタミ」がなくなってしまうので、そこに代わる施設を。すでに物色済み。
4.以前刊行した「風の巻」を指導法マニュアル化。
5.今回撮影した剣道学校風景をHPへアップロード。